どこか遠い世界のものを作っているような気にもなる

帰省して六日目。
昨日、奥さんは東京へと戻って行った。
近くのバスターミナルまで車で送って行ったのだが、局所的な大雨でえらいことになった。10分前と10分後。道路に溜まる水の量がぜんぜん違う。車で走っているだけなのに、ディズニーシーのアトラクションのように水しぶきがあがった。

今日から、父親、母親、娘、自分の四人体制。
娘は全開だ、全開で夏休みを満喫しようとしている。僕は遊んでいるわけにもいかないので、倉庫の仕事部屋に籠り仕事をする。こっちで出来ることは主に台本書きか企画を練ること。東京で進んでいるいくつかの仕事の台本直しが飛んで来ることもある。こういうものは迅速にやる。スピードが大事。
東京と岐阜。パソコン前なら、どっちで仕事をしていても同じかと言えば、そうでもない。物理的な距離を感じながら書く時、どこか遠い世界のものを作っているような気にもなる。あくまで気分の問題。けど、不思議と集中できるので、スピードは東京で書くよりも出る。

書くことのスピードについて、7月はよく考えた。僕は時間を掛ければいいものが書けるわけではないと思っている。中華料理屋で食う中華料理がなぜ美味しいかと言えば、強い火力で一瞬で火を通すから。家庭用のガスコンロとフライパンで時間を掛けて炒めていてもダメだ。食材と調理工程が決まったら、強い火力と中華鍋で一気に炒める。書きながら、そのイメージはいつもある。熱を封じ込めたい。

いきなり、話は変わり、実家で採れた茄子。妙なところから突起が出ていて、イケメンが汗をかいているようにも見える。

スラムダンクに、こんなバスケットマンいなかった?

僕も今夜の夜行バスでいったん東京に戻る。明日、打ち合わせを詰め込みまくっている。それが終わったら、再び夜行バスで岐阜に戻ってくる。