損したくない

一昨日、事務所から少しだけ足を伸ばし、三茶でラーメンを食べた。不味かった。で、昨日、観劇の帰りに中野でつけめんを食べた。不味くはなかったが美味しくもなかった。どちらもネットの情報をアテにした。
結果は2連敗だ。ただのハズレを引いたと言えばそれだけだ。けど、妙に考え込んでしまった。
僕は美味しいラーメンやつけめんを食べたかった。そんなとき、食べたことのない店を選ぶ必要が本当にあったのかどうかということだ。いやいや、これはフロンティアスピリッツなんだ!と、説明できなくもない。けど、その結果、空振り三振とピッチャーゴロだった。

以前、後輩の和田と焼き鳥を食いながら「フルタさん、今、僕らは損したくないんですよ」と言っていたことを思い出す。そんな価値観の中で生きていると。チャンネル、コンテンツにあふれかえり、選択肢が増えまくった。けど、僕らの生きる1日24時間だけが変わらない。と、なると、有限な時間の中で損をしたくない。つまらないものを選びたくない。そんな出発点が、ものを選ぶ時のスタート地点になりつつある。納得した。自分にも驚くほど当てはまる。

なのにだ。損したくないと願いながら、知らないものに手を伸ばしてしまう。そこに金脈があると、一瞬でも思ってしまう。ギャンブルか。

もう少し考えたい。損したくないとギャンブルの狭間を。