禁断の多数決を聞きながら脱稿

「ゴールは自分で決める」

先日、電車の中で見つけた予備校かなんかの広告にそう書いてあった。受験でもしそうな目で、36歳がボーッと見入ってしまった。自分で決めないとホンも永遠に書き終わらないわなと思ったばかりだったからだ。先週の日曜には完成させようと思っていたものがずるずると時間が掛かっていた。ふと、禁断の多数決の曲を聞き始め、妙にそれに後押しされ、結局一週間くらい修正を続けてようやく初稿に辿り着いた。夏の内に書いておかないといけない数本の内の一本がやっと形になった。次のやつがキッチリ一週間遅れている。また自分でゴールを決める葛藤が始まるかと思うと、プロデューサーにホンを送信し、ひとまず今夜は閉店。

ふだんめったに行かない中野へ行き、4年ぶりにお会いするオケタニさんが主催する不思議かつオモロイ飲み会に参加。かつてオケタニさんとは知人を介して出会い、2回くらいお茶をしたきり今に至る。オケタニさんのサービス精神と楽しませようとするエネルギーが凄まじく、目が覚めるような刺激を受けた。

下北沢に戻り事務所へ向かう途中、いつもはひとけのないゲーム屋の店内に行列ができていた。時計を見ると0時を過ぎていて、ドラクエの発売日だと合点。今やソフトや作品で0時と同時に店頭に人を走らせる力があるのはドラクエ村上春樹くらいじゃないか。