禁断症状はやってくる

ここ一カ月、演劇の稽古がないので禁断症状が出ているかもしれない。

たびたび仕事部屋に邪魔しにやってくる娘に
「おとう大変!火事だよ!」
というセリフをいかに本気で俺に伝えられるか…という芝居を稽古し始めたりしている。演技するということが全然分からない娘にポイントを教えながら、次第に熱を帯びて来る。やっていた仕事を完全にほったらかし、僕は僕でだんだん真剣になってくる。笑ってしまったり、顔に緊張感がないことが続き、気付いたらダメ出しをしまくっている。手本をみせるべく、ついに僕が娘の代わりにリビングから駆け込んできてセリフを言うということを始めてしまい納得できずに何回も繰り返してしまい、あ、ダメだ、これは禁断症状が出ていると思った所で、やめた。
またやってしまいそうな気がする。


自分を見極める。これ、難しいのだけど、最近それを疎かにしている限り前に進めないこともあるなと思い立ち、今一度、自分を見極めようとしている。
それは「得意」「不得意」の整理から始まる。自分は何が得意であり、何が不得意であるのか。さらに「やりたいこと」「やりたくないこと」を今一度考えてみる。次に「やらなきゃいけないこと」「やらなくてもいいこと」。この3つか。この3つを洗い出して、自分という人間を座標軸に打ち込もうとしている。だからと言って、そこから見えて来るものに従うかと言ったらそうでもないところが難しい。いつも僕は大変わがままであることが分かるだけだ。