ルパージュ「887」

予備知識なく、噂だけを聞いて観に行ったロベール・ルパージュ『887』。一人芝居という定義にすら収まらない2時間10分。物語が終わったとき、一気に込み上げてきたものが膨張して破裂した。プレイハウスの客席に、今すごいものを観てしまったという共犯関係が充満していた。演劇を観て、こんなにも素直に拍手を続けたのはいつ以来かわからない。


夕方は、その足でLEVELSがコラボしているモンキーチョップを観にシアターブラッツダッシュ。これまで声優さんとしての付き合いしかなかった松浦さん、高橋さん、うさみさんの舞台役者業が超新鮮で大活躍だった。声の説得力と身体的な説得力、そのバランスについても考えた。声優さんのアドバンテージ、舞台役者の生き様、結局はそのすべてを飲み込む板の上。すなわち、演劇。