バットの話

パソコンが熱を出している。
猛烈に熱い。
修理から戻って来て以来、ずっとこんな調子だ。
VAIOの修理工場で何かされたんじゃないか。
パソコン用の熱さまシートみたいなものを買ってきて貼り付けているけど、クソの役にも立ってない。
完全にだまされた。


そんな熱いパソコンを抱えて、今夜も二人芝居の稽古だった。
稽古場では時々、菓子を食ってしまう。
ダメだと思いながらも菓子は小腹のスキマを埋めてくれるオアシス。
これは昨日だけど、チョコバットに大人のバットがあることを知った。

ガキの頃から食っていたアレが、相対的に子供のバットだったという設定に。
まったく聞いてない話だ。
あれが子供のバットだと聞かされていたら少年フルタは食っていなかったかもしれない。
さらに、これを下ネタ以外で解釈するのも不可能だ。
どちらも美味いからさらに厄介。
安っぽいチョコでコーティングされた安っぽいスナック菓子パンみたいなやつが、こんなにも美味い。
つまるところ、ロングセラーはいつもシンプル。


肝心の二人芝居「虎の館」。
二人の体温が上がって来た。
僕の体温も上がって来た。
手塩にかけて育てる公演の醍醐味を味わっている。
なんと贅沢なのか。
プレミアムな作品にしたいという一心。


11月が終わった。