美味しいカレーとは正義である

フルタ丸とカレーフェスのコラボ公演「食卓のピエロ」が終わった。
ご来場下さった皆さん、ありがとうございました。



最近の打ち上げは、居酒屋へ行かずに事務所で打ちあがることが続いている。
最近はメンバーだけでの公演が増えていて、自然とそうなる。
僕はそれが嫌いじゃない。
自分たちで用意するのは面倒だが、それも含めてなんかいい。
酒なんかは頂きものが大量にあるわけだし、事務所は落ち着く。
昨晩も、片付けをしてメイクを落として着替えた後、皆でコンビニへ買い出しに行き、事務所でうわーーっとやった。
寸胴鍋にはぴえろカレーの残りもあったので、それを肴に。
ほんとうに美味いカレーだった。


作品のラストで、ギターをかき鳴らす店長に言わせたセリフに「美味しいカレーとは正義である」云々カンヌンというのがあった。
カレーっていうのは、実は誰が作ってもそこそこ美味しいもの、食べられるものができてしまう。僕は、あのハードルの低さこそがカレーの一番の魅力なんじゃないかと思う。確かにハードルは低い。けど、奥が果てしなく深い。カレーは宇宙だ。


月曜から稽古を始めて木曜までの4日間やって、5日目となる金曜には小屋入り、週末2日間が本番。こんなでたらめ過ぎるスケジュールで演劇をやったことがなかった。けど、やる前からできるような気がしていたのは、劇団公演だったからだ。今年の5月、『僕は父のプロポーズの言葉を知らない』という本公演を劇団員だけで作ったのも大きい。
何度も書いているけど、劇団というのは飽きない。今回の作品で、僕は劇団でカレーと演劇のアトラクションを提供することを目指したけど、実は劇団という存在そのものがすでにアトラクション化している代物だ。劇団が、メンバー一人一人をすでに楽しませてくれる何かをはらんでいる。上手く説明できないが、そんな感じがする。実に不思議であり、この正体だけは一生をかけて解明したい。