アリの夏

書き仕事をしつつ演劇のことを考える夏です。
キリギリスにはなれないアリとしてしこしこ書いてます。


稽古の現場がない期間は、余計に考えてしまう傾向にある。
知り合いの舞台を観に行っても色々考えてしまうし、
とにかく自分に必要なのは日々の稽古場であるという結論が出た。
稽古をしていれば、晩飯を食うのが遅くなってしまうけど、精神は健康的だ。
その日に書いているものがさっぱり調子が出ず、これつまんねぇなと自分で思ってしまっても、
稽古の時間になれば事務所を出なければならず、稽古の間は忘れていられる。
稽古がもたらすリセット機能。なんと素敵な作用だ。


いつからか複数の舞台制作が同時に進むことには慣れつつある。
2年くらい前に、フルタ丸が関わる舞台だけで年間6〜7本やっていた年があって、
あの時に少し慣れたのかもしれない。
今も同時並行で準備しているのが5本くらいある。
どれもこれも自分にとっては楽しみな舞台ばかりで、なんとなくやっているものは一つもない。
逆に言えば、なんとなくやりかねないようなモチベーションの舞台はそもそも手を付けないようにしている。
興味がなければ断る。
相手にも失礼であるし、演劇にも失礼だし、いろいろ失礼。
色んな人と連絡取ったり、台本書いたり、打ち合わせたり。
昔は到底無理だった。
自分のキャパの問題だったのか、容量の悪さだったのか。
どちらもある。
あと、全く人に頼っていなかった。
昔は一人で出来ると思っていた節がある。
しんどかったなぁ。。
究極言えば、一人でもできるんだろうけど、大変。
時間が掛かりすぎるから、色んな作品を創りたい人には賢い選択じゃない。
あと優秀なスタッフさん達と出会ったことも大きい。
僕は本当に信用したら、もう任せてしまう。
だから、頼るところは頼って力を抜き、
自分のポジションは気張ってゴールまで責任を持って決める。
今はそういう感じでなんとかやっている。
面白いと思うものを一つでも多く創りたい。
というわけで、今、控えているものがいくつかあるので、
時が来たらバズーカーのように発表します。


目下の楽しみは、8月2日のTKOさんの単独ライブです。