旅、終わる

東北の旅が終わった。
二泊四日という弾丸ツアーは2200キロの走行距離で終幕。
ひらさわP、清水さんと僕の3人で運転役をぐるぐる交替し、その間に誰かが後部座席で寝るというスタイルで、なんとか成立した。

大人になればなるほど、旅行とか移動すること自体に目的がくっ付いてくる。今回も取材という目的があったわけだけど、適度に目的を失いながら進む内に、手に入れようとしていたものがいくつか手に入った。
最初から答え合わせがしたかったわけではなく、そもそも取材に答えもクソもない。
旅の最後に待っていた展開も示唆に富んでいた。


資料も兼ねて、iPhoneで写真を撮りまくっていたのだが、
何気なく車窓越しに撮ったやつにこんなのがある。

小雨の降る福島で小学生の女の子が2人、自転車を漕いでいた。
僕はロリコンではないが、こういうのに弱い。
日本各地、世界各地、自分に生活があるように誰かの生活がそこにあるという事実。あまりに当たり前のことに、旅先で気付く。知らない街で気付く。そして、その全てが等価値である。あの自転車を漕いでいるのは、性別も年齢も体型も違う、自分かもしれなかった。