リチャード・カーティス

好きな映画監督はウディ・アレン
もう一人、挙げるなら、リチャード・カーティス
11年前、大学生の頃に見た「ラブ・アクチュアリー」もそうだし、彼が脚本を担当した映画もだいたい見てる。
ジャンルで言えばラブコメだけど、そのストーリーの周りに無数に打たれた手(ディテール)が、どれもこれもしっくりくる、ぐっとくる、本当にしっかり考えられている。そこが織り成すエンターテイメントとしての質、それと、イギリス的なプライドがあって好きなんだと思う。
彼の最後となる監督作品「ABOUT TIME」を観たので、急にこんなことを書いているわけだが、やっぱり良かったんで、書かざるを得ない。
描くキャラクターへのまなざしと、テンポと、皮肉と、セリフと、ストーリーが映し出す人生観。どれもこれも良かった。タイムスリップものを、ある意味、こんなに雑にやりながら、問題はそこじゃなく、それを引き立て役の断片に使い、狙いたい大事な所にシュートを決める。そんなイメージで、僕は何点も得点を決められてしまった。
リチャード・カーティス、脚本の仕事は続けるっぽいので、それだけは楽しみにしたい。


それと、常連俳優であるビル・ナイがやっぱり良かった。

もうすべてをあきらめているかのような退廃感があって、セクシー。