「風立ちぬ」 見た
公開初日に見ることを諦め気味だったけど、
気付いたらネットでチケットを取っていて、早起きしてました。
朝9時の回で見て来ました、宮崎駿の『風立ちぬ』を。
宮崎駿が自分の美学とロマンチシズムを
72歳までアニメを創り続けた自分のために描いたようなアニメだった。
あの主人公・堀越二郎は宮崎駿自身であり、
あのゼロ戦飛行機は、彼がたくさん創って来たアニメだった。
「風立ちぬ」の魅力はそこに極まっていたと思う。
主人公を演じた庵野さんの声も良かったなぁ。
宮崎駿を知る弟子みたいな存在の彼しか、最後のセリフの「ドン」が出せなかったんじゃないかなぁと思う。
声優技術の上手い下手で言えば下手なんだろうけど、あの最後のドンは技術じゃねぇよ。
宮崎駿と庵野秀明の二人の間にアニメという同じ戦場があって、共通言語があって、全てを汲んだ所から、最後にこぼれ落ちた一滴の雫みたいな、ドン。