拝啓、伊勢谷友介 殿

伊勢谷友介は、
広末涼子長澤まさみの2人と付き合った世界で唯一の人間になった。


それは同時に、神となったのかもしれない。


広末涼子がちゃらんぽらんになって、10代の輝きを完全に失った20代があった。
僕は暗黒時代と呼んでいる。
その頃に、彗星のごとく、赤い彗星に乗って登場したのが
長澤まさみだった。
AKBとか乱立したグループアイドルに「アイドル」という言葉が浸食される少し前のこと。
そう、そん時に現れた。


長澤まさみの登場で僕の心に湧いたのは
「助かった」という想いしかない。
やっぱ、アイドルは僕らなんかの手の届かない場所にいなきゃいけない。
握手なんて、簡単にできちゃいけねぇんだ。
という、説得力。
その説得力こそが、僕はアイドルだと思っていたので、
日本のアイドルの系譜は守られた、助けられたと思った。


そして、アイドルは女優になっていく。


そこに「女優になりたい」とか「本当は女優を目指しているんです」みたいな宣言はないんだ。
ドラマや映画、日本で生まれるストーリーが、その存在を求めるから、
アイドルは必然的に女優になる。ならざるを得ない。


広末涼子は女優になった。
長澤まさみも女優になった。


こんな真昼間から、僕はいったい何を書いているんだ。
腹が減ったので、飯を食いに出ようと思ったまま、こんなこと書き始めてしまった。


むしゃくしゃしている。それは確かだ。