教育テレビの反乱

娘が熱心に見ている教育テレビ「おかあさんといっしょ」内の人形劇「ポコポッテイト」。
昔でいえば、「にこにこぷん」だ。
あれにも、じゃじゃ丸、ピッコロ、ポロリという3匹の陽気なキャラクターがいたが、
「ポコポッテイト」にも、ムテ吉、ミーニャ、メーコブという3匹がいる。
毎回、その3匹が中心となってストーリーが進んでいく。
で、今回、僕が言及したいのは、その中のメーコブというキャラクターについてだ。



こいつなのだが。
羊のキャラクターだ。
しかし、ムテ吉とミーニャが、
いつもメーコブは牛だと間違えてしまう。
メーコブも「牛じゃないよ。僕は羊だよ!」と言うのだが
ムテ吉とミーニャは、どうしても牛だと間違えてしまう。
ある回では「メーコブ、牛乳を出せよ。それでソフトクリーム作るから」と迫るムテ吉の姿があった。
メーコブは「出ないよ。だから、僕は羊だって!」と抵抗。
それを聞いたムテ吉は笑っていた。


終始、こんな感じ。
で、結局、メーコブも、うやむやに許す。
そして、ストーリーはほのぼのと過ぎていく…。


こわっ!!!


と思ったんである。
自分が生き物として何者であるのか。
それってべらぼうに大切なアイデンティティの部分じゃないですか。


だから、ブラック過ぎてどうしても面白いんだけど、
教育テレビは、実はそれを狙ってやっているのか、
それとも、あんまり深く考えないでネタとしてやっているのか。
そこの差は、結構でかいな、と思った。