年末にすべり込んでくる

事務所で、来年5月のフルタ丸本公演について唸っている。


12月中は、ずっとそればかりやってたし、やっている。
自分は何を表現すべきかなぁっていう根本から洗いざらい。
もう僕には表現すべきことなんかねぇのかなぁと思って、何度も立ち戻ったりした。
表現すべきことは、すなわち、表現したいこと、表現しなきゃいけないことであり、
自分のすべてを放り込んで、「わが演劇人生に悔いなし」とか言って、公演終了後に爆死してもかまわないもの。
大げさだけど、ほとんどそれに近いものをずっと考えて来た。自分にとってね。かつ、お客さんにとっての。
イデアだけならゴマンとある。でも、アイデアじゃダメなんだよ。アイデアなんかより大事なもの。


今日もダメかぁ…と思いながらネットサーフィン。


忘れらんねぇよ『この高鳴りをなんと呼ぶ』を見つけた。
新曲らしく、タイトルに惹かれて聞いてみる。



目が覚めた。「勝負曲」だと書かれていた。
何回も聴いた。
このバンドのこと、あんまり知らないけど勝負してる感じが伝わって生きた。
要するにそうゆうことだ。
年末にすべり込んできたな、と思った。


あーーーと思い、
もう一回、ネタ帳を見返して、「これかもしれねぇ」っていうモノに印をつけた。
見えた、気がした。
曲と因果関係なんかまるでないのに。
自分の中にすでにあった。