消えてゆくスピード

ボーっとしてたら、いなくなっちゃうよ、何もかも。


それは世の中に数多ある劇団の存続なのかもしれないし、
幕が上がった1本の舞台なのかもしれないし、
その芝居で役者を辞めてゆく人かもしれない。


全部が美しいよ。
消えるから、なくなるから、いいんだ。
いつからか、僕はそう考えるようになりました。


「有限」


これはとても美しい概念なんじゃないかと思う。
限りがあると、スピードを生む。
僕らはそのスピードに魅せられているんだな、きっと。



フルタ丸の次回公演とて同じだ。
そこに参加している劇団員、客演さん達。
みんな、いつかは消えてなくなるのかもしれない。
劇団だって、僕だってね。


だから、今、劇場に観に来なきゃいけないんだよ、演劇ってやつは。
会いに来てほしいんだなー僕は。