僕はウディ・アレンになりたいんだ

事務所を見渡してみる。
というのも、今、下北沢の事務所にいるから。


大きなポスターが2つある。


ひとつは寺山修司の公演チラシのポスター。
これは渋谷で寺山修司のポスター展があったときに買ったものだ。好きなんだ、寺山修司が。自分の作る演劇とは作風とか全然違うけどね。
なんでだろう。戯曲とか読んでもイマイチよく分からないけど、それでも何回も読んでしまう。何回も読んでいる戯曲は寺山修司しかいない。言葉の響きが綺麗だったり独特だったり、とにかくキレが半端ない。キレキレだ。惹かれてるんだと思う。自分には手の届かない何かがそこにあるような気がしている。



もう一つがウディ・アレンのポスター。
まー大好きなんですよ、ウディ・アレンの映画。それと、彼自身が。
大学のころ、好きすぎてニューヨークにも会いに行きましたしね。手帳にもらったサインは宝物という言葉では陳腐過ぎて言い表せないや。災害が起きたら、銀行通帳なんかよりも、彼のサインを握って、僕は逃げるね。それぐらい己のアイデンティティーがこもっている。自分を彼に投影している。ホントかっこいいね、彼は。


あー広い視野で夢を語りたい。
大きな大きなものを見たい。
最近、せせこましい夢ばかり描いていた自分に腹が立ってきた。


ちっくしょう。