東京の街に出てきました

受験シーズンが到来した。
自分にとっては、もう10年前のことだ。
受験のために上京した日のことをはっきり憶えている。


新宿だった。
ちょうど昼の12時で
「笑っていいとも」がやっていて、
アルタ近くのホテルでそれを見ながら、
母から持たされた天むすのおにぎりを食ったこと。


やっべぇ、今、東京にいるわー俺。
最前線に立っているわ。


何が最前線なのかわからないが、
確かに「俺がいるのは最前線である」という確信だけがあった。


あの時に見えていた東京の景色と
今の自分が見ている東京の景色は同じはずなのに
違うものに見える。


視点が変わったのかな。


あの時は東京にビビっていたけど、
今は、なんとなくナメている節もある。
東京ってこんなところだぜって。


結婚もしたし、子供もいるし。


住んだ分だけ慣らされていく街だ。
でも、好きだ。