自分が優勝したわけじゃない
家族一同、中日―横浜戦を横浜スタジアムにて見守った。
気付けば、優勝の掛った優勝決定戦になっていたが、優勝決定戦になっていなくても
観に行っていた。
理由は娘に買ったドラゴンズの服を着せて連れていこうというのが狙いでもあった。
思えば、横浜スタジアムで開幕戦を観たのが4月。
そして、今日が今季の横浜スタジアム最後の日。
僕は最初と最後を観に来たことになった。
試合展開は派手なものではなかったが、
中日らしい闘い方にしびれた。
娘は概ね寝ていたが、好機が来ると周りの声や音に合わせてはしゃいでいた。
延長10回、引き分けでも中日の優勝が決まるという最後。
セットアッパーの浅尾の気迫にすでに泣いていたが、
振り返った球場の大観衆の頼もしさったらなかった。
こんなに超満員な光景、久しぶりに観た。
幼いころ、親父と行ったナゴヤ球場を思い出した。
あの頃はいつもこんなに人がいたはずだった。
チケットだってなかなか手に入らなかった。
時代は変わった。
関東地域のドラゴンズファン、中にはナゴヤから駆け付けた人もいたらしい。
優勝が決まった瞬間。
選手がベンチから飛び出し、観客席から紙テープがシャワーのようにグランドに降り注いだ。
感動していた。優勝が決まった嬉しさもあれば、ここに立ち会ってしまったという事実にも。
目の前で落合監督が6回横浜の空に舞った。
自分が優勝したわけじゃないが、自分のことのように嬉しい。
ファン心理、コレに極まり。