夜と高速道路

「らぶ&MUSIC」の生放送が終わってから、
番組ディレクターの梶さんとレディオ湘南のバンで荷物を下北沢に運んだ。
「素人のスペクタクル」公演で使うセットの一部をお借りしたのだ。
ありがたや、ありがたや。


藤沢から下北沢へ、第三京浜の高速道路を走る。
夜の高速は良い。
いきなり、ヘンな告白で申し訳ない。
でも、あの高揚する気持ちは何と名づければいいんだろう。
あのライトアップされた道も、流れていく景色も、なぜか懐かしさを訴えかけてくる。
初めての道でもそんな気持ちになる。
梶さんと色々なことを話しながら、高速道路をずんずん進んだ。
仕事の話になった。
現在の僕の仕事観について。
最近、ちょっと変わって来たんだよね。
いや、一周して戻ってきたのかもしれない。
これからどんな仕事をしていきたいかっていうことだ。
具体的に動いていくつもりでいる。


ともあれ、心配された台風の影響を全く感じないまま、バンは高速道路を突き進んだ。


事務所に到着して、梶さんに手伝ってもらいながら荷物を事務所に搬入する。
綺麗な事務所とは言えないが、初めて事務所に人を案内するとき、僕は少しだけ誇らしさを感じる。
事務所があるという誇らしさ、これはあるんです、やはり。どれだけボロでも、あるのさ。


またしても事務所が一時的にせまくなった。メンバーのみんな、気を付けて。