ソファ夢心地
数日前、ソファを買った。
無印良品の形状が自由自在に変化するスライムみたいなソファを。
新宿で買い家まで担いで帰る途中、梱包の紐がほどけてしまった。
大惨事だった。
でっかいのに持つ所がないのだ。
置いて帰るわけにもいかない。
しょうがないので、でっかいソファをドラゴンボールの元気玉みたく天に掲げながら歩いた。
まさか30歳にもなり、こんなポーズで街を歩くとは思わなかった。
僕でも恥ずかしいという感情は多少ある。
すれ違う人は「陽気なやつだ」と思ったかもしれないが、僕は必至だった。
陽気なやつだと思われるのを避けるために、
「元気玉」の持ち方を、適度に幽々白書のトグロ兄のように肩に担いだりもした。
分からない人すません。
週刊少年ジャンプの無限ループで、なんとか家まで運ぶことができたソファだった。
感激はひとしおだ。
それに腰を埋めて寝転ぶ心地は最高だ。
今日もつい1時間ぐらい昼寝をかましてしまった。
夏の昼寝ほど気持ちイイものはないんだ。本当に。