壊れかけの美学

腐りかけの肉が美味いように、
仕事疲れした人間から色気が漂うにように、
壊れそうな携帯電話も、なんかねーのかな。


と思った今日である。


予約してあったスマートフォンを取りに新宿のビックカメラへ行った。
奥さんも同じ機種(色違い)を同時に買い替えることになり、
手続きは2台分だ。


やたらと長い説明のあと、僕の携帯電話(毎日新品の携帯電話を見ているビックカメラの店員から見ればゴミ同然)を見せろと要求された。

自分で電池パックの蓋をあけて愕然とした。

緑色のコケのようなものが隙間に溜まっていたのだ。

なんとも汚い。

これはひどい

そして、それを店員に見せなければならないという屈辱。


まー僕が悪いんですけどね。


そして、もう一つの問題が発覚した。


今までの携帯で使っていた「miniSDカード」が生産終了しており、
そのデータをパソコンに移し替える方法をめぐって、
ビックカメラの中をたらい回しになった。


時代の遺物を使っているとこうなるんだとしみじみ思った。

5年前は普通だったことが、普通じゃなくなる。

こうゆうことか。


僕なりに悟った瞬間だった。



手元にやってきたスマートフォン


このクソ忙しい時期に買い替えてしまい、操作方法を全然覚える気がない。


心配でしょうがない。