作品を出すタイミング

藤沢でラジオだったわけだが、
放送前にジュンク堂に立ち寄った。
本を買う日もあれば買わない日もあるが、ほぼ毎週来ている。
僕のひそかな楽しみだったりする。


なぜか大型の本屋は落ち着く。


音楽と人」という雑誌で、銀杏BOYZの峯田のインタビュー記事に目を通す。
3年前から製作され続けて、未だに完成しないアルバムについて語られていた。
僕は考えた。
作品が世に出るタイミングについて。
数年に一度しか映画を撮らない監督もいるし、全然アルバムも完成しなければライブもしないバンドもいる。
でも、それは作品が世に出るか出ないかの違いであって、彼らの生活はずっと続いている。
止まっているわけじゃない。
止まるわけじゃない。
何かが動いている。
作品が出ていないだけ。
作品がないと接点を持てない人もいる。
でも、ここで気をつけなきゃいけないと思うのは、
そういった期待をされている人が、
接点を持たせるために作品を出すということ。
それが受け入れられることもある。
でも、それは満足していないものも含んでいくようにも思う。


要するに、何が言いたいかって、
経済と遠いところで創る人がいる。
お金のために創らない人がいる。
僕は銀杏BOYZが好きだが、好きな理由はもう良く分からない。
けど、ずっと気になったまま。
この数年間で、彼らは経済と離れて音楽をやっていく姿勢なのかもしれないと思った。


経済のためでなければ、それは何のために創っているのか。
自分のためさ。


清々しい気持ちで本屋をあとにしました。