邪魔しちゃいけない

井の頭公園で、大学の時の友人らと花見をしました。
混んでいたっていうレベルじゃない。
公園に乗車率ってものがあれば、350パーセントぐらいだった。

そんな中、加茂くんとスペースを見つけて、シートを敷いた。
昼間から酒を飲んだので、桜はあんまり見ていなかった。
でも、花見ってそんなもんでしょう。


夜は事務所でちょっと仕事をして、帰ることに。

ちょいと話はそれるが、
近所のファミマの店員とはちょっとした因縁がある。
ギャルっぽい女の子なのだが、その対応に腹を立てたことがあった。
おつりの返し方も乱暴で、コノヤローと思ったこともある。


で、
今日、帰る途中にファミマに寄ったのだ。


店内の奥で、そのギャルが楽しそうに笑っていた。
トラックで商品を運んできた金髪のお兄さんと笑いながら
商品をチェックしていた。


どうかと思うほど、2人の仲が近い。
お互いに気があるような、そんな素振り。
僕はヨーグルトを2つ掴み、店内をウロウロしていた。


探ってやろうという魂胆でなんとなく見ていたのだ。
なんとなく会話を盗み聞きしようと思った。


でも、結果から言えば断念した。
邪魔しちゃいけないと思った。


だって、あんまりにも楽しそうだったから。
幸せなんだろうなと思った。
あんなムカつくこともあったけれど、許そうと思った。