あらゆるものに屈したくない

余震が続いている。


地震の悲惨な状況が一日中、ニュースで流れていた。


唖然とした。こんな酷い被害になっているとは。


いきなりやってきた窮地。


試されている。


今こそ日本人が一丸になってこの状況を乗り越えなければならない。


今日の稽古は休みにした。


下北沢で、全世界で上演されるべき演劇が開催できない無念を思った。


東京もまだまだ油断できない。


わが家も非常事態に備えて、荷物をまとめた。


一カ月間ぐらいは地震に注意した方がいいと言う。


できることはなんだろう。


僕にできることはなんだろう。


夕方、下北沢の事務所に行って、ノコギリとか金槌とか釘をリュックに詰めて帰ってきた。


明日、狛江で次回公演の舞台セットを作る予定だ。


そんなことしている場合じゃないかもしれない。


でも、今の僕にできることはそれだ。


目の前の舞台を創り上げ、それを楽しみにして下さっている人達に演劇作品を届ける。


届けようとして生きる。