ぶっかけられた、ゲロ

娘にゲロをぶっかけられた。
おもむろに高い高いした時だった。
その口からスローモーションのように真っ白いゲロが、雪崩のように僕に降り注いだ。



エイドリアーーーーーーーーーーン。



意味も無くそう叫びたくなったが、叫ぶことはなく。
しばらく悪夢になりそうだ。


そういえば、春めいてきて、ふとスーパーカーの『マイガール』が聴きたくなった。
ユーチューブで探したんだけど見つけられず。


この曲を初めて聴いたのは高校2年生のときで、
広末涼子がゲスト出演したNHKのラジオ番組を録音したときに、
新譜としてたまたま流れたのを聴いたのが最初だった。
ぜんぜん知らないバンドの知らない新譜。
なのに、僕はそのカセットテープを持ち歩き、
繰り返し繰り返し『マイガール』を聴いた。
ガールフレンドなど一子一人もいない暗中模索の高校時代だったが、
そのマイガールが胸に響いた。
メロディと歌詞と雰囲気に癒されてもいた。
大学生になって、NHKのラジオドラマのコンクールに脚本を応募したことがあった。
その時に佳作を頂いたわけだが、タイトルは『アフター・スリーアワーズマイガール』だった。
もちろん、あの『マイガール』から付けた。
NHKのラジオから出発してNHKのラジオに戻って来た。今思えば、へんな運命だ。
でも、表現は、みんなそうかもしれないと思う。
自分が得た何かを知らぬうちに形を変え、こねくり回しながら元あった場所に返す。みたいな。
そうやって脈々と続いているんでしょうか、よくわかんねぇけど。なんとなくね。


さて、今日も稽古だ。目がかゆい。