プロレス

バラエティ番組で、佐々木健介がドッキリに掛けられていた。
スタジオも爆笑に包まれていた。
ドッキリは大成功。
微笑む佐々木健介


でも、僕はポツンと別のことを考えていた。


鬼嫁ぐらいから一気にテレビに登場した感のある佐々木健介というプロレスラー。
僕が彼を知ったのは、中学1年生だ。
同じクラスの幅くんと若原と仲良くなる内に、プロレスにずぶずぶとハマっていった。
当時、深夜に放送されていた新日本プロレス全日本プロレスを録画してはしょっちゅう見ていた。
一言で言えば、夢中。夢の中だった。
繰り出される技の一つ一つにうめき声をもらし続けた。


プロレスがガチなのかガチでないのか、今ではプロレスの価値がそこにないことは分かる。
でも、当時はかなりムキになって「いかにプロレスがガチであるか」を説いて歩き回っていた。
伝道師のような気分だった。だいたいモメたけどね。


話がどんどんズレてしまったが、
佐々木健介である。


当時、新日本プロレスには勢いがあって、スターレスラーの三銃士(武藤、蝶野、橋本)もそろっていた。
そこに突如として現れた佐々木健介
彼が場外から三銃士を挑発するシーンがまだ忘れられない。
カメラの構図から、顔から衣装まで何もかもを覚えてる。
それほど印象的だったのだろうね。
その時からファンだった。
という一連のことを思い出したのだ。


彼は、裏一本背負いやパワースラムをがんがん決めるレスラーだった。
カッコ良かったんだよ、ほんとに。
プロレスラーの格好良さって、
単純に格闘家をカッコいいと思うのとも違って
もっと神話性があった。
やっぱり闘いながらも、そこには「勝利」だけを目指してはいない「色気」があった。



当時のプロレスが好きだった人と語りたいぜ。