祭りのあとの後

しこたま酒を飲んだ打ち上げが終わって、皆が終電で岐路に着く。
それが『バラシて終わりと思うなよ』の最後としてはキレイだと思っていました。
6月から稽古が始まり、バーベキューを挟んだりしながら、
いつの間にか7月が終わり、8月を迎えていた一つの集団として、
その最後は「終電に間に合う」ことだというビジョンがあった。
よく分からないビジョンだが。


ビジョン通り?無事に皆が岐路に着くのを下北沢で見送った後、
自転車組(大竹、工藤、影山)と終電がなくなった和田の5人で深夜の王将に入店した。


そこにはワンダーランドが広がっていた。
ここは、ランチ時の1時と深夜1時で何も変わらない。
客の入り具合から、客のテンションまで。


みんな「もうお腹いっぱいだから」とか言いながら、無茶苦茶食った。
ゲラゲラ笑いながら、油っぽい食い物を深夜1時の胃に押し込んだ。


自転車組と別れ、和田と2人で深夜の事務所へ。
公演後の事務所は公演で使ったものが鬼のように積み重なり鬼が島のようになっている。
和田はそこで朝まで寝るという。今回も和田の活躍ぶりに感謝。色々とありがとう。


僕もすでに終電がなくなっていた。
歩いて家を目指すことを決めた。


事務所を出た。
背負っているカバンがボーリング玉のように重い。
歩いた。
汗が尋常じゃないほど出てくる。
ここに来て酔いが回ってきた。足元がふらつく。
そんな状態で歩いた。
深夜の下北沢を抜けて、深夜の世田谷を歩いた。
どうして歩いて帰ろうと思ったんだろうという後悔をかみ殺して歩いた。
1時間半かかった。
でも、その1時間半、僕は今回の公演に関する色んなことを思い出しながら歩いた。


良い公演だったと思った。
メンバー、客演さん、スタッフさん、お客さん、そして劇場。
全てに恵まれました。


今日も陽が昇ります。公演は終わりました。次に向かって歩き出します。
ありがとうございました。