音楽が鳴っている。

睡眠中に呼吸をしていなかったり、
唾液が気管に入りむせて飛び上がるように起きるので、
奥さんが抱きつき枕を買ってくれた。
水色のやつだ。
たいそう気持ちがいい。
どうしてこんな枕があることを知らぬまま生きてきたのかという程の驚きがある。
快眠出来ない人にはおススメ。
これで僕もうつ伏せで寝ることが安定する。
それ以上に寝不足である。
まぶたが痙攣したままなのである。


芝居の稽古の方は、予定通りバリバリっと進んでいる。
芝居自体が組み立てられていくスピードはいつもより早い気がする。
役者にセリフも入って来ている。
本番まであと1ヶ月以上ある。
経験則上、完成が早すぎるのも色々な弊害が出てくる。
かと言って、ゆっくり作るべきでもないしね。
完成度をあげて磨きをかける。それは台本もそうだし演出もそうだ。そこを追及する。
楽しんでもらえると確信したものになるまで。


稽古が終わってから、高円寺の大槻くんの家へ。
今回の公演のための音楽を作ってもらったのだ。
大槻くんの家には鼠を買っていた。ペットとしての鼠だったが、僕は鼠が苦手なのだ。
やはり苦手だった。
「高円寺は日本のインドだよ」と大槻くんは言っていた。駅前にはキマっていそうな男がフラフラ歩いていた。
目ん玉をくりぬかれる前に高円寺を後にした。CDありがとう!


僕は変わりたくないという願望がある。説明がむずかしいけれど。
技術とかそんなものは向上する方がいいに決まっている。
けど、変わりたくないものや変わってほしくない状況もある。
けど、そうゆうものは大概変わっていく。
望めば望むほど反比例するかのようにどんどん。
それを逃げないように掴む癖があった。
でも、それはとても傲慢な考え方かもしれないと最近思っている。
自分が変わらないことをどうやって証明しようか、いや証明したいんだって言えばフルタ丸ってことになる。
そこに全部もどってくる。