東京のいいところ

小説『新参者』を読んでいたら小伝馬町が出てきた。
小伝馬町で殺人事件が起きる話だ。
数年前から仕事でピンポイントで小伝馬町によく行くから、
描写がありありとイメージできた。
あの通りかな、あの曲がり角かな、あの銀行かな。
という具合に全部がありありと。
小伝馬町というマイナーな駅で降りて仕事をしなかったら、こんな気分にはなれなかったのだ。
東京に住んでいると、こうゆうことがあるんだ。
小説の中に自分がよく行く街や駅が出てくる瞬間がある。
で、実生活でそこに触れるとモノガタリとリンクする。
これが何とも言えずゾクゾクする。
単純に嬉しい。
小説『パイロットフィッシュ』に出てくる参宮橋の駅もそうだった。小田急線の参宮橋ね。
あと、アニメ『秒速5センチメートル』。そこには小田急線の豪徳寺が出てくる。
こんな例をあげたらキリがない。
でも、こんな気分を味わえるのは東京のいいところだ。
東京を舞台にした小説が多いから自然とそうなるのだろう。
今回の件で改めて思った。


ラジオ原稿の台本書きが鬼のようにある。多い。やってもやっても終わらない。
終わらない歌を歌おうとは、ブルーハーツが歌った。それとは関係ない。
とにかく頑張ってはいる。頑張りたい、いつだって。
台風18号よ、僕をのせてくれ。
デンジャラスな天気たまんねぇな。