空空空

明日、秋葉原の駅前にある「LIVE PARK IN AKIBA」でラジオの公開録音と2組のバンドが出演するイベントがある。そこで、なぜか僕は総合MCをやる。
今晩、そのイベントに向けての決起集会があった。
秋葉原パセラというカラオケ居酒屋で飲み食いしながら「ちんこ」とか連発してたら、部屋のカラオケモニターに昔のドラマのPVが流れ始めた。気付けば「ちんこ」と言うのをやめて、すっかり見入っていた。
見入ったのは『家なき子』の主題歌『空と君のあいだに』。
まぎれもない、僕が生まれて初めて買ったCDだ。
中島みゆき
今思えば、ずいぶんと暗いCDを買ったものだ。
カップリングの『ファイト!』っていう曲も、そのタイトルからは想像できない程に暗い曲だった。
明日のことをぼんやり思った。
前夜に考えることではないだろうが、MCってなんだろうっと。少し分解してみよう。Mって何?Cって何だろう?ダメだ、分からない。考えてもムダだ。合わせてプランが全くないことに気付く。


書くことに話題をスライドさせてみる。
今は仕事の原稿を書いたり、短い作品を書いたりしながら、長い作品を書いている。
自分の感性だけに頼った長いものを書きたいと思った。客観的な視点とか冷静な判断も一切しない。「今、この瞬間にそう思ったからこう書きたい」という思いだけを詰め込んだやつを。もうずっと考えてるテーマでもある。長いものを書いてるとその作品に根拠を求めたくなる。でも、根拠を求め続ける限り、その根拠界隈に停滞する。それが、つまんないんだ。やっててつまんない。それだけ。だから、壊したくなる。でも難しい。壊したくても壊せないからだ。なかなか壊れない。理性はすごく頑丈な根拠に固められている。本当にうんざりする。それは成長でも技術の進歩でもない。自分でよく分かる。ドキドキしてない時はすぐに分かる。


高校時代、数学のテスト時間にチンプンカンプンの問題用紙を裏返した。そこに、学校の先生達が出てくる大掛かりなコントを書いたことがあった。誰に頼まれるでもなく勝手に書いた。あの時の感覚を手も頭も覚えている。本当に楽しかった。「なんだこれは」と思った。