この曲は、なんですか

僕は青色と黄色が好きなので、当然ツタヤのことも大好きだ。
今日はミスチルのニューアルバムを借りようと、ふらっと立ち寄った。
ミスチルは早々にして借り、店内をぶらつく。
その時、店内で流れているラジオから、誰かがカバーした『壊れかけのRadio』が流れた。
それが、なんかものすごく良かったのだ。徳永英明が叩き続けたドアとは違うドアが見えた。何より曲のスピードが速い。そして、女性が歌っていた。もちろん、誰なのか知らない。でも、そのCDを借りたい。


こうなると、店員に聞くのも手だろう。
「こ、この、今、歌っている人って、だ、誰なんですかっ!」
しかし、そのガッツいている感じが恥ずかしい。
服を買いに行って、ウインドウケースに飾られた服の上下をそのままくださいというぐらい恥ずかしい。
どうしたものか。
無駄な自意識のせいで、僕はCDさえ借りられないのか。
もうすぐ誰かが歌う『壊れかけのRadio』が終わってしまう。


「聞いて頂いたのは・・・」


普通に曲紹介が続き、誰が歌うどんなCDなのかあっさりと判明。
夜、音楽の平野さんが事務所に打ち合わせに来たのだが、その曲を半ば強引に聴かせることができて、心なしか満足。
平野さん、ありがとう。