ハセキョーとリア・ディゾンの結婚によせて

ハセキョーはギターリストと、リア・ディゾンはスタイリストと結婚してしまった。


「結婚なんか一生してほしくなかった」とわがままを言うつもりはないが、あまりにも夢がなさ過ぎる結末に落ち込んだ。
出会いから、交際に発展して、SEXして、結婚。その一連の流れ、交わされていく会話が想像できてしまった。もちろん、想像だから違っているのかもしれないけど。それでも想像の範疇にあった。

学生時代、ハセキョーを見て「こんな美人見たことねぇ」と思ったり、黒船に乗ってリア・ディゾンが来日した際の早急な開国。あの衝撃を。僕はあの衝撃をまだ覚えている。
恋人とどんな会話をして、どんな経緯で結婚に至ったのか、簡単には想像できないような別世界のことであってほしかった。そんな衝撃を求めていたんだと思う。
別に「長い剣を口から飲み込む芸」ができるような面白超人と付き合ってほしかったわけじゃないよ。
優秀な脚本家が付いているような、結婚に至るまでの物語を求めていたんだ。


リア・ディゾンがライブ中に「結婚しました。お腹には赤ちゃんがいます。」と言った時の、男性ファンたちの落胆した表情が忘れられない。

「世界は終わった。もう俺たちに楽しいことなんて1つも残ってない」という顔だった。そんな顔を見ていたら、僕まで悲しくなった。