アラフォー・・・

青田典子が意気揚々と「アラフォー、アラフォー」と叫んでいたのを聞いた時、その意味が分からなかったので、業界で流行っている新しい挨拶、もしくは新種のお菓子かと思った。本当に最近だが「アラウンド フォーティー」の略語であるということを知った。ほんと、どうでもいい言葉だな…。



愛すべき狛江湯へ行く。

狛江湯は、とあるマンションの一階にある。

入口の暖簾がイイ。水色の生地に花火の絵柄。



泡がブクブクと出る湯船に浸かっていると、爽やかなせっけんの匂いを感じ、隣の女子風呂からはキャッキャと楽しそうな声が聞こえた。目の前では、全然知らないおじさんが体を洗っている。みんな気持ち良さそうだ。僕だって気持ちいい。

銭湯にいる間は、考え事や悩みから開放される。不思議だ。本当は「よし、湯船に浸かりながら、考えるんだ」と思って家を出るんだけど、銭湯に着いた頃には、そんなことを忘れ始めている。体を洗い、湯船に浸かった頃には、当初の意志も目的も何にも覚えていない。
ただそこにあるのは、白い湯けむりのみ。
風呂から上がって、コーヒー牛乳を飲む。ビンに入っている以外は、何らふつうのコーヒー牛乳なのだが、これが8割増しで美味い。
「あー銭湯に来て良かった。理由はよく分からないが、とにかく銭湯良かった。とにかくコーヒー牛乳が美味かった」。
そんな満たされた心持で帰路につく。
銭湯に行って帰ってくるだけで、どれだけ精神的に救われたことか分からない。僕は狛江湯にかなり助けられた。


良い街には、必ず良い銭湯がある。
僕はそう思っている。