遠くの観覧車

ここ4年、多摩川沿いを走っているときに、いつも気になっていた観覧車があった。
方角的には登戸の遥か遠くの小高い山に、観覧車が見えていたのだ。その近くには、ジェットコースターらしき線路も確認できた。


よみうりランド


その正体は分かっていた。
近所の「おくむら」で、さんま塩焼き定食を食って、おばちゃんと話した後、原付に乗った僕は帰宅することなく、多摩川沿いを走った。風を切って気持ちの良いツーリング。気が付けば、よみうりランドを目指していた。

20分ぐらいで到着。あんなに遠くに見えていたのに、近いもんだった。

駐輪場に原付を停めて、観覧車を見上げる。
堂々とした壮大さがあった。

遊園地とは、やはり、ジェットコースターやパレードなんかではなく、観覧車だと思った。ゆったりと一周するだけのシンプルな乗り物ではあるが、あの個室一つ一つの中にはドラマがたくさん詰まっている。観覧車に関する物語が作りたいと前から思っているが、なかなか良いアイデアが浮かばない。


これは、好きな観覧車の写真だ。いったい、どこの観覧車なんだろうか。乗ってみたい。



夜は、狛江に住む友人・新井くんと、焼酎BAR「後段」へ。以前、あれほど狛江を愛していると宣言していたにも関わらず、あっさりと狛江から引越すことを告げると、容赦ないツッコミがあった。お互いに大好きな『お金がない』の織田裕二の話。案の定、大コーフンだ。マスターもイイ人で、楽しい酒を飲んだ。なんと言っても、終電を気にせずに飲めるのがいい。新井くん、また飲もうね。