三月の散文

下北沢の事務所は、まだ底冷えがする。
今日もストーブを付けて、一昨年に上演した『ビッグマウス症候群』の平野BGMをエンドレスリピート。平野さんの曲は定期的に聞きたくなる。なんでこんなにも良いんだろうか。優しさと追憶と希望。全部入ってる。おまけに中毒性がある。感覚派の平野さんにしか作れない。映像なんか見返さなくても、東京と岐阜でやった公演を思い出せる。不思議だ。良いな。みたいなことを、僕は定期的に書いてる気がしてきた。いや、もう5、6回書いてるわ。それだけ良いってことなんだ。思ったことは何回も書く。

気になって仕方ないプロ野球オープン戦を横目に、仕事したりフルタ丸の準備をしている内に一日が終わってしまい、娘と何にも話してない日があったりする。もうすぐ一年生が終わり、二年生になるのだな。まだ一日も学校を休んでないことを誇らしく報告してきた。これは僕が暗に伝え続けていた帝王学。僕も学校を休まなかったのが唯一の自慢。

「ゆにばーす」というお笑いコンビがM−1グランプリで優勝したらコンビを引退すると明言していることを知って気になった。どんな覚悟であっても、覚悟を決めたやつからどうにかなっていく世界。演劇も同じか。