小笠原諸島、上陸。

きっちり24時間の船旅。遠過ぎる。道中、ブラジルへ渡った若かりし頃のアントニオ猪木になったような気分だった。
小笠原諸島に近づけば近づくほど、海の色が見たこともない青みになり、なんだかとてつもなく怖くなった。僕の知っている海ではなく、この海から何か巨大な生物、例えばブラキオサウルスみたいなものがぬおおっと登場してもおかしくないと本気で思ったからだ。本当に怖かった。

午前11時、小笠原諸島に上陸。強過ぎる日差し。暑過ぎる気温。見たこともない植物が生い茂っている。宿に荷物を置いて、シュノーケリングを持って二つのビーチを渡り歩く。

超自然に翻弄されているうちに一日が終わった。今も頭がクラクラする。