十五周年が過ぎ去りし

朝から近所のSPAへ。汗を流し元気になり、昼飯にトムヤムクンラーメンを食らい滝のような汗をかいた。SPAでの爽快感を無に帰した。家に帰り「俺は公演の翌日からバリバリやる男だぞ」と意気込んだまま、リビングのソファで寝落ち。さっそく使い物にならなかった。夕方頃、自転車を転がし隣駅の鍼灸へ。公演中、調子に乗って腰と膝を痛めた身体はポンコツになり下がっていた。千秋楽の翌日は、いつも似たようなコースになる。こんな一日を何回過ごせば気が済むのか。あ、夜が来た。どうせ、もうすぐ眠くなる。


僕は「演劇」という表現を一番信じている。十五周年記念公演が終わった今、やはりそう思った。演劇なら、自分が本当に創りたいものを自分の尺度で責任をもって完成させ、お客さんに届けられるのではないか。そんな勘違いをさせてくれる。夢を見させてくれるから、演劇が好きなのだろう。で、それを劇団という集団で体現していくこと、味わっていくこと。これはもう格別。そんなスタンスと価値観はこれからも大事にしたい。


15年やっても、まだ攻略法が見えない演劇。毎回毎回、ドラゴンボールのように違う山が立ちはだる。けど、その山を作っているのは自分なのだ…という構造的な矛盾。そう、演劇は矛盾の塊。色々な矛盾を飲み込み、長い坂道を転がる石のように止まることなく、これからも。

ありがとうございました。