相撲ってのは怖いスポーツだよ

稽古2日目だったか、稽古場で相撲をした。そう、稽古場で相撲をやることにおいて、おそらく世界で一番好きな演出家は僕だろう。女優陣を投げ飛ばした後、なぜか分からないのだが、演出助手の杉原が「下剋上じゃー」と言い出し、あいつと相撲をすることになってしまった。
カチンと来た。負けまいと思った。
結果的に、危なげなく僕が勝った。面目を保ったと思ったが、下に押しつぶすようにして勝ったため(決まり手はなんだ?)僕も胸から下に落ちた。一瞬、痛みが走った。
難なく稽古に戻った。
それから2日経った頃、胸と左腕の間に謎の痛みが走る。理由が分からず、台本を書いていて筋肉痛になったのか?とか色々考えたが、原因はどう考えても相撲だった。打った所が打撲のようになっている。痛くて湿布を貼っている。よって、しばらく相撲は封印。悔しい。