ドラフト2016

気が気がではなかった。プロ野球のドラフトがあったから。事務所で書き物をしていたので、iPadでドラフト速報を見られるようにしてチラチラ見ながらやるという作戦で行くことにした。

すぐにダメになった。

気付けば、PCで速報ページを開いていて、iPadなんか見ちゃいない。速報で名前が出るように手動更新ボタンを連打しまくっていた。名前が上がればその選手をググった。過去の成績とか、スカウトマンたちのコメントを調べて、なるほどねぇーと悦に浸る。そんなことを繰り返していた。


ドラフトは、自分が応援するチームの戦力と未来にとって大きなターニングポイントであるのと同時に、選手一人一人にとっても人生を左右する日。やっぱり、そこにはドラマがある。戦力外を受けた選手を追いかけるドキュメンタリーが面白いのも同じ理屈だ。スポーツ選手、とりわけ、プロ野球の世界は進退がはっきりしている。入る時も辞める時も大きなニュースになる。入口と出口が完全に見張られてる、そんなプロスポーツ、やっぱり野球くらいじゃないか。


ドラゴンズのドラフトは、ファンから見ても満点の出来。しかし、去年もそう言われたはずだ。ドラフトは成功した。それが結果は6位で終わった。とにかく浮かれてる場合じゃない。精進しかない。日本シリーズを正座して見ることから始めないと。