準備しなきゃ始まんねぇ

週末の公演に向かって、劇団事務所で事務的な諸々を片付ける。
ついでに、事務所の倉庫の道具類の掃除も始める。
どんどん時間が過ぎて行く。
僕は準備が好きだ。
ふと「虎の館」専用の道具箱を作ろうと思い「虎BOX」に、必要なものをどんどん詰めていく。
楽しい。。


演劇とは、準備の表現だと思う。
そもそも稽古してる。これが最大の準備。
劇場抑えて、台本書いて、演出して、稽古して、たくさんの準備を経て、人前に立つ。
ロックじゃないんですよ。
準備的な思想ってロックじゃない。
30歳越えたぐらいから、僕は演劇とロックは相いれないものだと思うようになった。
それまではロックを如何に演劇と並走させるか考えてた。
ロックバンド好きだし、ロックに憧れている部分があったので。
勝ちたいとさえ思っていた。
でも、矛盾を感じ始めてから、違和感ばかりを思うようになった。
そのやり方だと、永遠に音楽のロックにかなわない。
そこで出てくるのは、やっぱり「準備」だった。
ライブ性はもちろん生モノだからあるけども、そこに至る最大限の準備に重きを置こうと思った。


準備vsロック。


とりわけ、この二人芝居プロジェクトは準備しまくることを中心に据えている。キングオブ準備を経て上演することを目指している。
今は、丁寧に丁寧にやりたくて仕方ない。
ぶっ壊すのなんて簡単だ。
伊久磨さんと清水さんは、デストロイはたぶん得意だろう。
でも、そこじゃない。
僕はムチャクチャ丁寧な仕事がしたい。
というわけで、今日も「虎の館」の準備に余念がない。


◎虎の館⇒http://furutamaru.com/portfolio/toranoyakata/