知識と愛が問われた日
東京マラソンで盛り上がる東京を逆走。
フルタは市ヶ谷にある法政大学へ行って来ました。
第1回中日ドラゴンズ検定です。
この検定の存在を知ったのは、昨年でした。
「ドラゴンズが好きなのに、受験しない理由がない」
というわけで、早々に受験の意思を固めたわけですが、
よくよく考えてみたら、この感覚自体がずいぶん懐かしい。
前に試験みたいなやつ、受けたのいつだろう…
20歳の時の運転免許以来だ。
就活もしてないので、入社試験の経験もなければ、世の中の「資格」とは隔絶された人生を歩んでいたことを改めて思い知らされました。
参考書のテキストを読みふけりながら
ぼんやりと勉強らしきことをしていたわけですが、
そもそも好きなドラゴンズの知識を問われるわけで
これは勉強などしなくても実力だけで行くべきなんじゃないか
と、勉強をサボろうとした自分もいました。
僕は、もうすっかり勉強できない体質になっていた。
用意された検定は3級と2級。
僕の選んだ2級というのは
1936年のドラゴンズ創設期から今日に至るまで
幅広く深い知識が問われる。
参考書を開いても知らないことだらけだ。
ショックだった。
問題が解けないことではなく、ドラゴンズのことで知らないことがこんなにもあったことに、僕は傷ついた。
そういうわけで、勉強開始。
参考書をやって、分からないところをネットで調べる。
その繰り返し。
メモ帳にも自分の手で文字を書き、脳内を整理する。
ドラゴンズの日々の動向もチェックだ。
何が問題になるか分かったもんじゃねぇ!
そんな感じで今日を迎え、試験を受けました。
会場は大学の教室。
目の前の席には、おそらく十代のドラゴンズ小僧、そして、ドラゴンズおっさん。他人同士の二人が、ドラゴンズの話題で静かに盛り上がっている。
ドラゴンズ小僧は、自分の知識をひけらかしたくてしょうがない。おっさんはとまどいながらも笑っていた。
これだ。
僕はこれを求めていた。
この光景が見たかったのだ。たぶん。
マークシートで100問。1時間。
テスト終了時間が迫った時の
胃がキリキリする感じを久しぶりに体感。
終わってグッタリ。
しかし、なんとも言えない充実感。
さあ、結果を待つ。