友人と劇団員

それって実はあいまいな所だ。


学生時代もそうだった。
先に友達になった所から劇団を作ったこともあり、皆が同級生だった。
僕は代表というポジションだったから、ま、言うことは言わないといけない。
むつかしいね。
そう思った。


会社でもそうなのか。
いや、会社ぐらいはっきりお金が動いている場だとまた違う。
劇団のお金なんてものはあってないようなものなので、また違った定規が要る。


あいまいなんだ。
どこまでいってもあいまい。
劇団っていうのはそうゆうもんだ。
たぶん劇団が立ち止まったときに、
分かることなんで、そうゆうもんだとしか言えない。


先日、劇団メンバーとして活動していた川瀬さんと連絡を取り合った。
実は次回公演のあるものを川瀬さんにお願いした。
彼は早々に仕上げて送って来た。
それが良かった。うん、良かったんだよなぁ。


この世の森羅万象に
ホンモノとニセモノがあるとしたら、僕はその真髄には興味がない。
ニセモノでもいいんだ。


僕にとって用のあることっていうのは、その対象物と自分とのキョリ。
そう、距離だ。
熱と言い換えられる時もある。


川瀬さんも、
僕も、
まだ死んではいなかった。
それを感じた。
そのパイプにフルタ丸があった。
川瀬さんとは、22歳のあの夏から友達だった。
死んでたまるか。
生きてればOK。
ありがとう。