好きな文体

「おもしろい本」と「おもしろくない本」がある。


ジャッジするポイントは人それぞれだと思うが、僕は文体こそ本の命だと思っている。
好きな文体でパッと思いつくのは、森達也さんかなぁ。小説ではなくドキュメンタリー作家の人ですが。新刊は必ず買ってる気がする。欲しいところで、欲しい言葉が来るというか。僕には来る。びしっと来る。僕にとって過不足がない。ちょうどいい。心地いい。気付けば、本を読み進める愛しさみたいなものが生まれている。


演劇の台本にもきっと文体はあると思う。
狙ってやると失敗するので、生きてきた自分の人生や業でしか勝負できない。
要するに、小手先ではできないということだ。
自分への戒め。