どーでもいいことかもしれない

永福町で、とある用事があった。
それはあっさりと済んで、同行してもらった清水さんとモスバーガーで駄弁った。
そして、岐路につくために自転車をこいでいた。


春になりそうな夕暮れの日差しの中で、
自転車は長い坂道を下って走っていた。
このまま行けば、やがて甲州街道に出ることが分かっている。
耳からはi-podで聴いていたFMのラジオが流れている。
通り過ぎる桜の木はまだ咲いていない。
風を感じながら自転車は進んだ。


懐かしいと思った。
こんな光景はありふれているはずなのに、強烈な懐かしさを感じた。
近辺が通っていた大学の側だったからか。いや、たぶん無関係。
もっと小学生とか中学生ぐらいのときに、同じ道をこうして走っていたような錯覚があった。
あれは岐阜県美濃市だったか。


説明の付かない、どうにも忘れ難い懐かしさがふいに襲ってくることがある。
どーでもいいことかもしれない。