肉を解禁せよ

最近、食に消極的になっていた。
僕らしからぬ言葉だ。
そのせいか、若干痩せた。
嫌でしょうがなかった。
食わずして痩せたことを、僕は良しとしない。
昔からそうだ。
だから、取り戻さなければならない。
本気でそう思っていた。
そんな状態を払しょくする意味でも、今の僕には「焼肉」が必要だった。
友人の宇都宮くんと下北沢で肉を食べた。


焼肉の何が良いかって
「焼いて食う」
そこに尽きる。


焼く行為があった後に食う。
あの手間が絶妙な合いの手になっている。
肉を食いながら色々語らった。
杵で餅をつく時の手でこねるかのように、
会話の隙間に肉をひっくり返した。


新たな企画をちょっと一緒にやることになった。
いや、企画そのものを企画する所から始まるわけだけども。
遊ぶように仕事したい。
仕事のように遊びたい。
面白いことにしたい。