生還の男

フルタ丸の会議があり、そろそろ稽古が始まる9月特別公演のことやら12月本公演のことやらを話した。
いつも会議を行っている劇団の事務所が本気で暑くて、皆が倒れそうになった。
僕の頭に浮かんだのは、なぜか「促成栽培」の四文字だ。
会議はメンバーと制作の和田っちの7人でやるわけだけど、今日はもう一人の男も参加。
名前を出すと、ややこしいことになる可能性もあるので出しはしない。
フルタ丸にとっては懐かしい顔だ。
色々めぐる人生。
再び、フルタ丸の某かを彼が手伝ってくれることになった。
会議後、事務所を這い出て、近所の焼鳥屋へ向かう。
ビールが美味い。焼いた鳥(あまいタレがついていた)が美味い。
生還した男を囲む。
フルタ丸、9年やってきた。
まだ何かにしがみつき、夢やらもみてきた。結局、今もか。
でも、夢がなきゃ何も始まらんのです。
幕が上がったり下がったりの人生よ。