泣きだしそうなほど暑い

暑かった。


もうそれしか思い出せないぐらいだ。


照明機材を事務所から宮内カーに積み込みながら大粒の汗を垂れ流し、
事務所で書き仕事をしながら温室のような室内で促成栽培を思い出し、
ビルとビルの間に蜃気楼が見えそうな天王洲アイルへ仕事の打合せに出かけた。


公演が終わった翌日からせわしなかった。


せわしないながらも、9月と12月の公演のことを考え始めた。
だいたい千秋楽が終わった翌日は、先の公演のことを考えたくなる。
演劇の作品は千秋楽が終わると同時に、色あせていく定め。
どれだけ盛り上がっていたものでも同じ。
だから、次を作る。
その繰り返しでやってきた。
次はもっと、次はもっと。
まだまだ死んでないですよ、僕は。
やらかしたい。
その気持ちは劇団9年目の今年も絶やさず持っている。


とりあえず、我が家は知らぬ間に引越しの準備が進んでいる。
来週には引越しだ。
やべぇ、なんの準備もできそうにない。
新居には自分の部屋ができるはずなので、そこに置く家具を揃えたい。
何か買い物でもするかな。


そういえば、家族と水族館に行く約束をしたまま、しばらく経ってしまった。