贅沢の塊
人には色んな贅沢がある。
価値観も違えば、贅沢の定義も違ってくる。
僕にとっての贅沢を一つ書かせてもらう。
公演本番が近付き、カーテンコールの動きを練習するとき。
なんである。
時間の使い方として、この動きを決めて練習するってのが贅沢の極みだ。
一か月ちょい稽古をしてきた積み重ねの上に、この最後の稽古があると思うと、より一層なんである。
今日はその稽古から始めた。
贅沢を感じつつ。
稽古、もうすぐ終わりだな。
演劇は贅沢の塊かもしれないとも思う。
イイ年をした大人がわざわざ集まり、頻繁に集まり、稽古をする。
稽古って本番という目的があればこそ成立するが、
それだけをピックアップしてみれば、何も生産的じゃない所業だ。
そんなことに時間を費やしている。
演劇人は金がないと言われるけど、贅沢な時間を満喫しているからしょうがないのだ。
夏に一生懸命働くアリにはなれそうもなく、
かと言って、キリギリスほど愉快なお調子者でもない。
なんだろう。
セミか。
地上に上がって1週間。
その1週間だけはオンステージにいられる。
もうすぐだ。
んじゃあ。