一抹の寂しさ

実家を建て直すことになったらしく解体が始まった。

母からのメールに添付されていた写真だ。


2階部分の奥の部屋が僕の部屋だった。
この写真が手元に届いたのは18時過ぎだったから
もうすでに壊されているのかもしれない。


もうこの世に存在しないかもしれない。


だとしたら、あるのは僕の記憶の中だけだ。


なんともさびしい。


通っていた中学校が僕らの卒業後にあっけなく取り壊されたときも、


まるでこんな気分だったよ。