ある一日

ジョンを連れて芦花公園のドックランへ。


広い場所で駆け回るジョンを見て、妙に気分が和んだ。


本来であれば今日は稽古だったわけだが、稽古も延期である。


というわけで、家族サービス的に家を出たんである。


0歳児〜6歳児はドッグランの中に入れないため、娘は奥さんと一緒に外から見物。いや、寝ていたかも。


ジョンは、見物している柵の方まで近づいたりして、走り回っては元気さを猛烈にアピール。


初めて会う他所の犬と掛けっこ。ジョンは追われてばかりだった。


家に帰っても本を読んだり、眠くなったら寝たりした。妙に眠れた。


あの地震があってから一週間が過ぎた。日本中が睡眠不足だったことを思った。


夜は近所の沖縄料理屋でうまい飯を食った。


僕はそこのパパイヤ炒めが好物。あっさり味で歯ごたえがよく、そのくせ白ご飯にも合いそう。実に美味いのだ。


シークワーサーサワーも別格。酸っぱさが脳天をシビレさせた。


寝る間際、ジョンを風呂に入れて洗ってあげた。


2カ月以上ぶりだ。ごめんな、ジョン。


こうして、何でもない一日が終わろうとしている。


何でもない一日。でも、そこには全てがあったような気がした。


またあした。